私達が住む福島県には、平成２３年３月１１日に発生した東日本大震災に伴う、福島第一原子力発電所事故による放射能の影響で、今まで住んでいた町の営みを全て失い、家族とも離れ離れとなり、寂しさと不安に駆られながら未だに不自由な避難生活を続けている方々が大勢おられます。
　あの原発事故より早や５年以上が経過しましたが、抜本的に放射能の災禍を取り除く道は見えず、第一原発は事故当時の無残な姿を晒したまま、放射性物質は依然として排出され続けております。
　このままの状態で、果たして、いつ避難者の生活再建が叶うのでしょうか。
　人間が真に笑顔を持って暮らすには、家族が、仲間が必要であり、そして安住の住まいと地域社会が絶対に欠かせません。
　その為にも今こそ被災した皆さんは、将来に向かって進む為の新しい住まいと、自分達の地域社会を創り出さねばならないのではないでしょうか。
　こうした現状を思った時に、私達鬼生田地区住民は、同じ福島県に住む者として、手をこまねいて見ている訳には行かない、と考えました。皆さんの新しい生活基盤づくりを支え、新しい地域社会創生に共に歩む覚悟です。
　そこで、原発被災者の方々、取り分け広い土地に戸建てでのゆとりを持った生活を希望している方々が、以前の様に家族と一緒に楽しく暮らし、夢と希望を取り戻せる『原発事故災害者復興タウン鬼生田開発プロジェクト』を企画しました。
　この西田町鬼生田の地域には、大勢の皆さんが安心して住めると同時に、かつての震災前の地域の皆さんが再び一緒になって、新しい街を創ることの出来る一団の広大な土地があります。
　どうぞ皆さん、長年一緒に住んだ地域の皆さんと共に「梅の里と安達太良山の美しい景色の街」鬼生田で新しい古里創りをしてみようではありませんか！
　私達鬼生田地区住民は、皆さんを心より喜んでお迎えいたし、御支援させて頂く所存でございます。
　どうか皆さんに復興の安住の地を。